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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻10号

2006年10月発行

文献概要

特集 今どうしてNSTなのか?

NST稼動施設認定と質の保証

著者: 東口髙志1 大柳治正2

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部外科学・緩和ケア講座 2近畿大学医学部

ページ範囲:P.1315 - P.1321

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 要旨:2001年,日本静脈経腸栄養学会は学会主導のもと,全科型Nutrition Support Team(NST:栄養サポートチーム)導入の有用性を啓発し,その設立,運営を支援するNSTプロジェクトを立ち上げ,活動を開始した.その結果,2005年末までにNST稼動施設は684にまで増加し,今もなお236の施設でNST稼動の準備が着々と進められている.2006年4月の診療報酬改正に際して,「栄養管理実施加算」が入院料加算として認められ,この加算取得のためには実質的なNSTの設立,活動が必要とされるようになり,加えて活動の質の保証が重視されることになった.今後も多くの施設でNSTの稼動が開始されるものと思われるが,その質の保証や向上を念頭においた運営や活動が問われる時代に突入したものと考えられる.

参考文献

1)東口髙志,大柳治正,小越章平:わが国におけるnutrition support team(NST)の現況.臨外60:565-573,2005
2)東口髙志:NST(Nutrition Support Team)の役割.日外会誌105:206-212,2004
3)Higashiguchi T, Yasui M, Bessho S, et al:Effect of Nutrition Support Team based on the New System“Potluck Party Method(PPM)”. Jp J Surg Metabol Nutri 34:1-8, 2000
4)東口髙志,安井美和,二村昭彦,他:Nutrition Support Teamの新しいかたち“Potluck Party Method(PPM)”の評価と展望.静脈・経腸栄養14(2):13-17,1999
5)東口髙志:NSTが病院を変えた! 医学芸術社,2003
6)日本静脈経腸栄養学会,NSTプロジェクト実行委員会,東口髙志(編):NSTプロジェクト・ガイドライン.医歯薬出版,2001
7)栄養管理実施加算(新設).点数表改定のポイント.全国保険医団体連合会,2006,pp576-577
8)東口髙志,伊藤彰博:NSTの今後―日本栄養療法推進協議会発足をふまえて.臨検106:700-704,2005
9)粟井一哉:栄養サポートチーム(NST)発足の経緯.看技51:59-61,2005
10)伊藤彰博,東口髙志:医学教育と栄養.臨看32:879-884,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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