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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻10号

2006年10月発行

文献概要

臨床報告・1

膵臓癌が眼窩転移をきたしたと思われる1例

著者: 米山公康1 今津嘉宏1 大山廉平1

所属機関: 1東京都済生会中央病院外科

ページ範囲:P.1405 - P.1407

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はじめに

 眼科疾患のなかで眼窩腫瘍の占める割合は0.01~1.47%であり,そのうち転移性眼窩腫瘍は4.51~5%を占めるに過ぎない1).なかでも膵臓癌の眼窩転移はきわめて稀である.今回われわれは,手術不能膵癌に対する治療経過中に眼窩転移をきたしたと思われた1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

参考文献

1)雨宮次生:眼窩腫瘍の頻度と病理組織分類.箕田健生(編);眼の腫瘍性疾患.金原出版,1983,pp179-188
2)雨宮次生,林田佑彦,嵩 義則:日本における転移性眼窩腫瘍―文献的考察.眼科40:307-328,1998
3)西井規子,上野恵子,服部文子,他:肝転移,眼窩転移を生じた非機能性膵島細胞腫瘍の1例.日獨医報42:710,1996
4)Font RL, Ferry AP:Carcinoma metastatic to the eye and orbit Ⅲ. A clinicopathologic study of 28 cases metastatic to the orbit. Cancer 38:1326-1335, 1976
5)Shields CL, Shields JA, Peggs M:Tumors metastatic to the orbit. Ophthal Plast Reconstr Surg 4:73-80, 1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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