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特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅰ.食道の手術
下部食道噴門癌(腺癌)手術〔開胸付加〕
著者: 磯﨑博司1
所属機関: 1おおもと病院外科
ページ範囲:P.43 - P.51
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下部食道噴門部癌に対する左胸腹連続斜切開法(いわゆる斜め胴切り法)を用いた胃全摘,脾・脾動脈幹合併切除,D3郭清手術について解説する.本術式の適応は食道浸潤が2cm以上の胃上部(噴門部を含む)を中心とした進行胃癌であり,十分な腹腔内および縦隔内リンパ節の郭清が必要な場合である.左開胸の手術侵襲はそれほど大きくはないが,術後の肺合併症が懸念される高齢者では開腹のみの操作による術式を採用するほうが安全である.
下部食道噴門部癌に対する左胸腹連続斜切開法(いわゆる斜め胴切り法)を用いた胃全摘,脾・脾動脈幹合併切除,D3郭清手術について解説する.本術式の適応は食道浸潤が2cm以上の胃上部(噴門部を含む)を中心とした進行胃癌であり,十分な腹腔内および縦隔内リンパ節の郭清が必要な場合である.左開胸の手術侵襲はそれほど大きくはないが,術後の肺合併症が懸念される高齢者では開腹のみの操作による術式を採用するほうが安全である.
参考文献
1)秋山 洋,鶴丸昌彦,小野由雅,他:左胸腹連続切開法による食道浸潤胃癌に対する手術.消化器外科11:1571-1580,1988
2)岡島邦雄,磯崎博司:胃悪性腫瘍の手術術式.Ⅱ.進行胃癌.胃癌研究会(編):胃外科.医学書院,1997,pp235-264
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