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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻11号

2006年10月発行

文献概要

特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅱ.胃の手術

胃全摘後空腸パウチ再建術

著者: 竹下公矢1 関田吉久2 谷雅夫3

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部光学医療診療部 2東京医科歯科大学食道・胃外科 3都教職員互助会三楽病院外科

ページ範囲:P.95 - P.103

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はじめに

 近年,消化管吻合器の改良,進歩に伴い,胃切除後のQOLの改善を目指して,各種の空腸パウチ(pouch)を用いた再建術が行われるようになってきた1~5).胃癌における胃全摘後空腸パウチ再建術では,従来の再建法に比べ安全性,手術時間の面で遜色のないことが普及するための必須条件である.本稿では最近筆者らが主として行っている方法6~10)を中心に,その手技と成績を報告する.

参考文献

1)中根恭司,奥村俊一郎,明平圭司,他:胃全摘後の空腸pouch形成術.手術49:153-159,1995
2)内田雄三,野口 剛,久保宣博,他:胃全摘後代用胃形成術;二重空腸間置術.手術49:161-167,1995
3)近藤泰理,石川健二,西 隆之,他:胃全摘後の空腸パウチ・ダブルトラクト法による再建術.手術51:1325-1330,1997
4)三輪晃一,藤村 隆,伏田幸夫,他:胃全摘後の空腸パウチ間置による再建術.手術49:1771-1777,1995
5)市倉 隆,望月英隆:胃全摘後再建術式としての空腸pouch-Roux-Y器械吻合術.手術52:1375-1380,1998
6)竹下公矢,林 政澤,神戸文雄,他:J(Jejunal)-pouch作製による胃全摘術後再建法の工夫―Endo GIA-60と腟鏡を用いて.手術49:169-172,1995
7)斎藤直也,竹下公矢,神戸文雄,他:自動吻合器を用いたjejunal pouch作製法.手術50:375-378,1996
8)Takeshita K, Saito N, Habu H, et al:Technical devices in jejunal pouch reconstruction following total gastrectomy, including postoperative results. Hepato-Gastroenterology 44:588-598, 1997
9)竹下公矢,斎藤直矢,本田 徹,他:胃全摘術および噴門側胃切除術後の空腸パウチによる再建の際の自動縫合器の使い方は.臨外52:1028-1030,1997
10)竹下公矢,斎藤直也,林 政澤,他:胃全摘後,鏡視下手術用自動縫合器を用いた空腸囊による再建術.手術51:2095-2100,1997
11)斎藤直也,佐伯伊知郎,谷 雅夫,他:放射線不透過マーカー(SITZMARKS)を用いた胃手術後の機能検査.GI Research 4:713-716,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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