文献詳細
特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅱ.胃の手術
文献概要
はじめに
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)は,早期胃癌(T1)や中期の胃癌(T2N0)を適応として施行されており,D1+αやβのリンパ節郭清が行われることが多い.LADGは,従来の手術に比べ根治性を低下させることなく,低侵襲性・術後疼痛の軽減・早期社会復帰・美容上の利点などを兼ね備えた術式として評価されるようになってきた1,2).そのため,日本内視鏡外科学会のアンケート調査においても年々増加の傾向にある3).本稿では,より安全なLADG(D1+β)を行うための手技上のコツを概説する.
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)は,早期胃癌(T1)や中期の胃癌(T2N0)を適応として施行されており,D1+αやβのリンパ節郭清が行われることが多い.LADGは,従来の手術に比べ根治性を低下させることなく,低侵襲性・術後疼痛の軽減・早期社会復帰・美容上の利点などを兼ね備えた術式として評価されるようになってきた1,2).そのため,日本内視鏡外科学会のアンケート調査においても年々増加の傾向にある3).本稿では,より安全なLADG(D1+β)を行うための手技上のコツを概説する.
参考文献
1)Kitano S, Iso Y, Moriyama M, et al:Laparoscopy―assisted BillrothⅠ gastrectomy. Surg Laparosc Endosc 4:146-148, 1994
2)Shiraishi N, Adachi Y, Kitano S, et al:Indication for and outcome of laparoscopy―assisted BillrothⅠ gastrectomy. Br J Surg 86:541-544, 1999
3)日本内視鏡外科学会:内視鏡外科手術に関するアンケート調査―第4回集計結果報告.日鏡外会誌3:510-583,1998
4)Adachi Y, Suematsu T, Shiraishi N, et al:Quality of life after laparoscopy―assisted BillrothⅠ gastrectomy. Ann Surg 229:49-55, 1999
掲載誌情報