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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻11号

2006年10月発行

文献概要

特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅲ.結腸・直腸の手術

腹会陰式直腸切断術

著者: 前田耕太郎1 花井恒一1 佐藤美信1 升森宏次1 小出欣和1 青山浩幸1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部外科

ページ範囲:P.171 - P.178

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はじめに

 近年超低位での吻合術式の改良や進歩により,直腸癌に対する腹会陰式直腸切断術の症例は減少している1,2).しかしながら,肛門近傍の病変などに対しては,根治性を保つために永久的なストーマを造設する腹会陰式直腸切断術を行う症例も少なくない.本稿では,筆者らの行っている標準的な術式について述べる.

参考文献

1)Maeda K, Maruta M, Utsumi T, et al:Vertical divison of the rectum by endostapler in very low colorectal anastomosis with a double-stapling technique. Min Invas Ther & Allied Technol 8:3-4, 1999
2)森田隆幸:直腸癌に対する機能温存―下部直腸癌に対する自然肛門括約筋機能温存手術.日消外会誌33:119-122,2000
3)前田耕太郎,丸田守人,内海俊昭,他:低位前方切除術.日外会誌101:449-453,2000
4)Maeda K, Maruta M, Sato H, et al:“On table” positioning for optimal access for cancer excision in the lower rectum. World J Surg 28:416-419, 2004
5)前田耕太郎,丸田守人,橋本光正,他:下部直腸手術における腰部高位の体位の有用性についての検討.日消外会誌29:1964-1967,1996
6)前田耕太郎,丸田守人,内海俊昭,他:直腸癌に対する自律神経温存手術.手術51:451-458,1997
7)丸田守人:大腸癌患者の人工肛門造設法とその管理.医学のあゆみ147:504-507,1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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