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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻11号

2006年10月発行

文献概要

特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅲ.結腸・直腸の手術

直腸癌に対する自律神経温存手術

著者: 榎本雅之1 安野正道1 樋口哲郎1 吉村哲規1 杉原健一1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科腫瘍外科学

ページ範囲:P.197 - P.203

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はじめに

 直腸癌の治療において骨盤腔内の局所再発およびリンパ節再発を減少させる目的で側方郭清を含む拡大リンパ節郭清が導入され,その効果も認められた1).しかし,局所再発およびリンパ節再発は減少しても生存率にはさほど反映されず,一方,自律神経系を切除するために生じる排尿・性機能障害が手術後の患者のQOLを低下させることが問題となってきた2).そこで,進行度に応じて自律神経を温存する手術が導入され,広く行われるようになってきた.

参考文献

1)Moriya Y, Hojo K, Sawada T, et al:Significance of lateral node dissection for advanced rectal carcinoma at or below the peritoneal reflection. Dis Colon Rectum 32:307-315, 1989
2)Hojo K, Sawada T, Moriya Y:An analysis of survival and voiding, sexual function after wide iliopelvic lymphadenectomy in patients with carcinoma of the rectum, compared with conventional lymphadenectomy. Dis Colon Rectum 32:128-133, 1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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