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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻11号

2006年10月発行

文献概要

特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅴ.ヘルニアの手術

小児鼠径ヘルニア手術

著者: 横井忠郎12 松藤凡1

所属機関: 1聖路加国際病院小児外科 2現 横井内科クリニック

ページ範囲:P.361 - P.368

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はじめに

 小児鼠径ヘルニアは先天的に腹膜鞘状突起(processus vaginalis)が開存することに起因する.このため,ほとんどが外鼠径ヘルニアであり,手術ではヘルニア囊を高位結紮することが肝要である.成人で必要となる鼠径管後壁の補強や内鼠径輪の縫縮などを加える必要はない.

 一般的にはこのヘルニア囊の高位結紮のみを行う手術をsimple herniorrhaphyと総称しており,表のように細分される.Lucus-Championniereが始めたものであるが,その後Pottsがこの方法を普及させたこともあり,現在はPotts法が最も普及した術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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