文献詳細
文献概要
特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅵ.痔核・痔瘻・裂肛の手術
低位筋間痔瘻に対する切開開放術式
著者: 東光邦1
所属機関: 1東肛門科胃腸科クリニック
ページ範囲:P.391 - P.398
文献購入ページに移動はじめに
低位筋間痔瘻は日常最も多く遭遇する痔瘻である.瘻管の走行部位によっては肛門括約筋の機能を損なわないように括約筋温存術式(瘻管くりぬき術など)が選択されることがあるが,後方の痔瘻では根治性を考慮し,通常切開開放術式が行われる.低位筋間痔瘻のほとんどの症例ではデイサージェリーで手術可能であり,当院では仙骨硬膜外麻酔下に手術を行っている1).当院での手順に沿って,低位筋間痔瘻の一般的な術式である切開開放術式の手技について述べる.
低位筋間痔瘻は日常最も多く遭遇する痔瘻である.瘻管の走行部位によっては肛門括約筋の機能を損なわないように括約筋温存術式(瘻管くりぬき術など)が選択されることがあるが,後方の痔瘻では根治性を考慮し,通常切開開放術式が行われる.低位筋間痔瘻のほとんどの症例ではデイサージェリーで手術可能であり,当院では仙骨硬膜外麻酔下に手術を行っている1).当院での手順に沿って,低位筋間痔瘻の一般的な術式である切開開放術式の手技について述べる.
参考文献
1)東 光邦,草間 香:肛門疾患のDay Surgery.外科65:759-765,2003
2)永澤康滋,吉雄敏文:肛門の構造と機能.消化器外科20:285-294,1997
3)本郷啓之,黒川彰夫:痔瘻の手術.消化器外科20:349-359,1997
4)Gordon PH, Nivatvongs S:Principles and practice of surgery for the colon, rectum, and anus. Quality Medical Publishing Inc,1992, pp234-251
掲載誌情報