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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻11号

2006年10月発行

特集 イラストレイテッド外科標準術式

Ⅵ.痔核・痔瘻・裂肛の手術

低位筋間痔瘻に対する括約筋温存術

著者: 辻順行12 辻大志12 辻時夫12

所属機関: 1豊島園大腸肛門科 2現 大腸肛門病センター高野病院

ページ範囲:P.399 - P.405

文献概要

はじめに

 肛門腺の感染で痔瘻の大部分が発生することが判明し,病変を切開(切除)する開放術の普及とともに痔瘻の根治率は高まった.その後,原発口(以下,PO)と瘻管のみを切除する括約筋温存術(温存術)が開発され,その広まりとともに痔瘻の根治のみならず肛門機能も保持されるようになった.しかし,実際には術者により後術成績に差が生じているのが現状である1).そこで今回痔瘻の約半数を占める低位筋間痔瘻に対する手術のなかで,特に括約筋温存術に焦点を当て手術法を解説する.

参考文献

1)浅野道雄,松田保秀,友近 浩:低位筋間痔瘻に対するCoring out手術の問題点―当院の術式と過去5年間(253例)の治療成績.大腸肛門誌56:505,2003
2)辻 順行,高野正博,藤好建史:肛門内圧からみた痔瘻術式の検討.大腸肛門誌46:245-252,1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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