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特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅶ.甲状腺・乳腺の手術
バセドウ病の手術―甲状腺亜全摘術および超亜全摘術
著者: 杉野公則1
所属機関: 1伊藤病院外科
ページ範囲:P.433 - P.441
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バセドウ病に対する手術方法は術後内服の必要のない寛解をめざす甲状腺亜全摘術1)と,再燃を確実に避ける甲状腺超亜全摘2)がある.前者は甲状腺の一部(残置量)を約4g程度残し,後者は2g以下の極少量の残置量にする方法である.前者の場合は術後再燃の危険性が残されており,後者の場合は術後再燃の可能性は非常に少ないものの,一生涯にわたる甲状腺ホルモンの内服が必要となる.
バセドウ病に対する手術方法は術後内服の必要のない寛解をめざす甲状腺亜全摘術1)と,再燃を確実に避ける甲状腺超亜全摘2)がある.前者は甲状腺の一部(残置量)を約4g程度残し,後者は2g以下の極少量の残置量にする方法である.前者の場合は術後再燃の危険性が残されており,後者の場合は術後再燃の可能性は非常に少ないものの,一生涯にわたる甲状腺ホルモンの内服が必要となる.
参考文献
1)三村 孝:甲状腺良性疾患に対する手術.手術51:747-752,1997
2)栗原英夫:バセドウ病の外科治療.日臨外会誌63:1593-1606,2002
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