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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻11号

2006年10月発行

文献概要

特集 イラストレイテッド外科標準術式 Ⅶ.甲状腺・乳腺の手術

乳房再建を前提とした経乳輪皮下乳腺全摘術

著者: 南雲吉則1 有木かおり1 山口悟1 丹羽幸司1 蔡顕真1

所属機関: 1ナグモクリニック

ページ範囲:P.467 - P.473

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はじめに

 乳房温存術非適応例には胸筋温存乳房全摘術が行われるが,皮膚および乳頭・乳輪の欠損を生じるため再建がより困難で,再建後も大きな傷を残す.そこで筆者らは第3の選択として,皮膚を切除せずに経乳輪的に乳腺を全摘する経乳輪皮下乳腺全摘術(trans-areolar total glandectomy:TATG)を提唱している.本法の導入により乳房再建は容易になった.

参考文献

1)南雲吉則:インプラントを用いた乳房形成術.霞富士雄,植野 映(編);乳癌の手術.南江堂,2005,pp194-219
2)南雲吉則:豊胸術:術式とインプラントの選択.形成外科48:S235-S242,2005
3)南雲吉則:インプラントを用いた乳房形成術に必要な臨床解剖学的知識.日美容外会報 26:39-49,2004
4)南雲吉則,岡田浩幸,山口 悟,他:経乳輪的皮下乳腺全摘術とインプラントを用いた同時再建.手術57:41-45,2003
5)南雲吉則:鏡視下豊胸術の実際.外科治療83:684-689,2000
6)南雲吉則:豊胸術.霞富士雄(編);乳腺外科の要点と盲点.文光堂,1998,pp271-272
7)南雲吉則,桜井健司,内田 賢:最近のプロステーシス乳房形成術.外科50:1325-1332,1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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