文献詳細
臨床報告・1
MD-CTによる術前門脈側副血行路確認が門脈切除・再建に有用であった門脈浸潤膵頭部癌の1例
著者: 藤元治朗1 大西誠1 杉本貴昭1 吉田康彦1 斉藤慎一1 黒田暢一1
所属機関: 1兵庫医科大学第1外科
ページ範囲:P.1551 - P.1554
文献概要
膵頭十二指腸切除手術を施行する際の門脈合併切除・再建はしばしば経験される.通常はバイパスなしで門脈再建が可能であるが,手術手技が複雑になる場合などは抗血栓性門脈バイパスカテーテルの使用が必要になることもある1~3).
今回,筆者らは術前multi detectable computer tomography(以下,MD-CT)で同定された門脈側副血行路を門脈合併切除・再建するまで温存することによって,安全に手術することが可能であった門脈浸潤膵頭部癌の1例を経験したので報告する.
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