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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻13号

2006年12月発行

文献概要

特集 消化器外科術後合併症の治療戦略―私たちはこのように治療している

肝硬変合併肝癌切除後の難治性腹水と治療

著者: 有泉俊一1 片桐聡1 浜野美枝1 山本雅一1 高崎健1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科

ページ範囲:P.1605 - P.1612

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 要旨:慢性肝炎や肝硬変など慢性肝障害の合併した肝細胞癌に対する肝切除後には術後胸・腹水の貯留がある.肝切除後の胸・腹水は肝機能の低下だけがその原因ではなく,様々な病態がある.本稿では肝切除後の腹水に対する治療法について述べる.また,肝切除後の難治性腹水にDenverシャントが有効であった症例と,他医で肝切除後難治性腹水と診断されたが肝リンパ漏であった症例を報告する.

参考文献

1)Moore KP, Wong F, Gines P, et al:The management of ascites in cirrhosis:report on the consensus conference of the International Ascites Club. Hepatology 38:258-266, 2003
2)金沢秀典:難治性腹水の治療.Med Pract 23:127-132,2006
3)大坪毅人,高崎 健:肝切除後のドレナージの工夫.手術48:2115-2119,1994
4)次田 正,高崎 健,大坪毅人:肝細胞癌肝切除における周術期管理の実際.外科診療38:317-324,1996
5)次田 正,高崎 健:肝硬変合併肝癌切除後のドレーン管理.外科59:1175-1178,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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