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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻13号

2006年12月発行

文献概要

私の工夫 手術・処置・手順

トロッカー補助下小開腹手術(TACS)による幽門側胃切除

著者: 篠原尚1 佐々木直也1 水野惠文1

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院外科

ページ範囲:P.1670 - P.1671

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【はじめに】

 胃癌に対する内視鏡下手術は,低侵襲による早期回復や,小さな術創がもたらす軽い術後疼痛,優れた整容性などの利点が多いが1,2),反面,手技が複雑で手術時間が長くなるなど外科医の肉体的,精神的ストレスが敬遠され,いまだ一般医療としては定着していない3)

 われわれは幽門側胃切除に際し,小開腹に1本のトロッカーを補助的に用いることで短時間の低侵襲手術が可能なtrocar-assisted conventional surgery(以下,TACS)を考案し導入したので紹介する.

参考文献

1)Shinohara H, Sonoda T, Niki M, et al:Laparoscopically-assisted pylorus-preserving gastrectomy with preservation of the vagus nerve. Eur J Surg 168:55-58, 2002
2)Yano H, Monden T, Kinuta M, et al:The usefulness of laparoscopy-assisted distal gastrectomy in comparison with that of open distal gastrectomy for early gastric cancer. Gastric Cancer 4:93-97, 2001
3)日本内視鏡外科学会学術委員会:内視鏡外科手術に関するアンケート調査―第7回集計報告.日鏡外科誌9:475-569,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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