icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻3号

2006年03月発行

特集 乳腺疾患を取り巻くガイドラインと最新の知見―最適な診療を目指して

乳癌学会診療ガイドライン(薬物療法)

著者: 渡辺亨1 向井博文2

所属機関: 1浜松オンコロジーセンター/乳癌学会ガイドライン作成委員会 2国立がんセンター東病院化学療法科/乳癌学会ガイドライン作成委員会

ページ範囲:P.283 - P.287

文献概要

要旨:効率的に計画・実践された臨床試験結果がつぎからつぎへと公表され,乳癌薬物療法に関する知識はめざましい勢いで増加している.このような状況では,定期的な「実地臨床ガイドライン」改訂が不可欠な作業である.乳癌の薬物療法を担当する医師の大多数は,一般消化器外科医であるため,薬物療法の理論的根拠や,最新の臨床研究の動向については,必ずしも適切に把握できているとは言えないのが現状である.そのため,乳癌診療を担当しなくてはならない一般消化器外科医にとっては,要領よくまとめられたガイドラインは,エビデンスに基づく実地臨床を実践するうえでとても重要なツールである.一方,乳癌薬物療法を専門とする乳腺科医,腫瘍内科医にとっても,未解決な問題が何であるかを明らかにすることによってevidence based clinical researchを効率的に展開することができる.

参考文献

1)日本乳癌学会(編):科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(1)~(5).金原出版,2004,2005
1)国立がんセンター内科レジデント(編):がん診療レジデントマニュアル.第3版.医学書院,2003
2)名郷直樹:EBM実践ワークブック.よりよい治療を目指して.南江堂,1999
3)名郷直樹:続EBM実践ワークブック.今,できる限りの医療を.南江堂,2002
4)Sackett DL, Straus SE, Richardson WS, et al(eds):Evidence-Based Medicine:How to practice and teach EBM. 2nd ed. Churchill Livingstone, 2000
5)Guyatt, G, Rennie D(eds):User's Guides to the Medical Literature. a manual for evidence-based clinical practice. JAMA, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら