文献詳細
特集 乳腺疾患を取り巻くガイドラインと最新の知見―最適な診療を目指して
〔細胞診,針生検の報告様式ガイドライン〕
文献概要
要旨:針生検による病理組織診断は確定診断であるが,検体が病変のごく一部で小さいため非常に難しい.診断を誤った場合には不必要な切除や診断の遅れが生じる可能性があり,非常に問題である.日本乳癌学会はこの問題を解決するべく「乳腺における細胞診および針生検の報告様式ガイドライン」を作成し,判定区分として「鑑別困難」と「悪性の疑い」を設定した.本稿では,このガイドラインの概要を示し,運用時に一番問題となる鑑別困難,悪性の疑いの判定区分について症例を呈示する.
参考文献
1)土屋眞一,秋山 太,井内康輝,他:細胞診および針生検の報告様式.Ⅱ針生検.日本乳癌学会(編);乳癌取り扱い規約.第15版.金原出版,2004,pp27-30
掲載誌情報