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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻3号

2006年03月発行

外科学温故知新

8.輸液栄養の今昔

著者: 標葉隆三郎1

所属機関: 1伸裕会 渡辺病院

ページ範囲:P.333 - P.338

文献概要

1 はじめに

 栄養管理は近年,NST(nutrition support team)サポートチームを含めソフトの面もハードの面も様変わりしている.食道癌に関して言えば,10年前には痩せ細った進行した食道癌患者が多く,術前から中心静脈栄養で栄養管理し,術後も合併症で長期の栄養管理を続けることが稀でなかったが,今では肥満の食道癌の患者が2週間で退院する時代である.

 手術や術中・術後の管理の進歩とともに,栄養輸液管理の分野も大いに変革してきた.本稿では,外科領域の臨床栄養を中心とした栄養管理の変遷を述べる.

参考文献

1)標葉隆三郎:SteroidによるSIRSの制御.集中治療10:849-854,1998
2)佐山淳造,標葉隆三郎,横田憲一,他:術前ステロイド剤投与による食道癌手術後生体反応の制御.日消外会誌27:841-848,1994
3)標葉隆三郎:ステロイド療法.小川道雄,斎藤英昭(編);臨床侵襲学―臨床に生かす侵襲学のすべて.へるす出版,1998,pp531-543
4)植田治昌,平川 久,標葉隆三郎,他:マウス手術侵襲モデルにおけるサイトカインの変動とmetylprednisolone前投与の効果.日消外会誌27:2191,1994
5)大江 大,標葉隆三郎,赤石 隆,他:ラット下肢虚血再還流モデルにおける非機能的細胞外液形成の解析.外科と代謝・栄養32:51-60,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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