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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻3号

2006年03月発行

文献概要

外科の常識・非常識―人に聞けない素朴な疑問・27

虫垂炎にCT検査は必要か

著者: 蛯澤記代子1 石井敬基1 高山忠利1

所属機関: 1日本大学医学部外科学講座消化器外科部門

ページ範囲:P.350 - P.351

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【はじめに】

 近年,様々な診断技術,特に画像診断の進歩によって,正確な術前診断とそれによる適切な治療方針の重要性が指摘されている.急性虫垂炎においても術前診断の正確さが要求され,特にカタル性虫垂炎は絶食および抗生剤投与による保存的加療で軽快する可能性が高いため,カタル性虫垂炎であるか否かを鑑別することが手術適応を決定するうえで重要である.

 われわれは術前に腹部CT,超音波検査を加えることで,カタル性虫垂炎が診断可能であるかを自験例で解析した.本稿では,急性虫垂炎の診断で施行する腹部CTおよび超音波検査が有用であるか否かを検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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