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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻5号

2006年05月発行

文献概要

臨床報告・1

後腹膜出血をきたした肝細胞癌副腎転移の1例

著者: 野村修一1 河合俊典1 上野剛1 澤田芳行1 太田徹哉1 東良平1

所属機関: 1国立病院機構岡山医療センター外科

ページ範囲:P.689 - P.691

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はじめに

 外科臨床上で問題となる後腹膜出血は外傷か動脈瘤破裂がほとんどであるが,稀なものとして副腎出血がある.なかでも腫瘍出血の場合には止血のみにとどまらないため注意が必要である.今回,肝細胞癌の副腎転移の出血症例を経験したので報告し,診断・治療上の問題点のいくつかを述べた.

参考文献

1)坂元 武,東 治人,岩本勇作,他:特発性副腎出血の1例.泌尿紀要44:805-807,1998
2)Vella A, Nippoldt TB, Morris JC 3rd:Adrenal hemorrhage:a 25-year experience at the Mayo Clinic. Mayo Clin Proc 76:161-168, 2001
3)福岡賢一,舩富 享,池上文詔,他:肺動脈に多発性腫瘍塞栓を認め,副腎転移の破裂をきたした肝細胞癌の1例.癌の臨床33:199-203,1987
4)Momoi H, Shimahara Y, Terajima H:Management of metastasis from hepatocellular carcinoma. Surg Today 32:1035-1041, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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