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臨床報告・1
ヒルシュマン型肛門鏡を用いて経肛門的に摘出し得た誤飲性有鉤義歯異物の1例
著者: 中尾健太郎1 長山裕之1 林征洋1 竹中弘二1 角田明良2 草野満夫2
所属機関: 1山梨赤十字病院外科 2昭和大学医学部一般・消化器外科
ページ範囲:P.839 - P.842
文献購入ページに移動誤飲による消化管異物は自然排泄されることが多いが,異物の種類によっては穿通,穿孔などを起こすため開腹手術となることがある.特に有鉤義歯はクラスプ(有鉤部)が消化管に穿孔し,開腹手術に至る報告もみられる1).今回,有鉤義歯がほとんど停滞することなく直腸まで到達し,直腸で穿孔することを危惧しヒルシュマン型肛門鏡を用い直腸ならびに肛門管を傷つけることなく経肛門的に摘出し得た症例を経験したので報告する.
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