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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻8号

2006年08月発行

外科の常識・非常識―人に聞けない素朴な疑問・番外編

ピロリ菌は悪者か

著者: 安達洋祐1

所属機関: 1岐阜大学医学部腫瘍外科

ページ範囲:P.1082 - P.1083

文献概要

 ピロリ菌を発見したオーストラリアのMarshallとWarrenが2005年のノーベル医学生理学賞に輝いた(図1).本稿ではピロリ菌の歴史を振り返り,最新の論文でピロリ菌を見直してみる.

【消化性潰瘍】

 1983年6月4日のLancetに「活動性慢性胃炎の上皮に未確認変形桿菌」と題する2通の手紙が掲載された.1通目は当時45歳の病理医J Robin Warrenによるものであり,「過去3年間に135の胃生検標本から小さなS状桿菌を観察した」と述べ,細菌が胃に棲息することを示唆した.

参考文献

1)伊藤慎芳:ピロリ菌―日本人6千万人の体に棲む胃癌の元凶.祥伝書新書,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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