臨床外科61巻9号

2006年09月発行

臨床報告・1

盲腸窩ヘルニアの1例

著者： 石川忠則¹ 松﨑圭祐¹ 三浦修¹ 岡本史樹¹ 川野豊一¹ 長崎進¹

所属機関： ¹財団法人防府消化器病センター

ページ範囲：P.1267 - P.1270

文献概要

はじめに

　内ヘルニアである盲腸窩ヘルニアはきわめて稀な疾患で，絞扼性イレウスを呈するため緊急手術を必要とすることが多いが，術前診断が困難であるため術中に正診されることが多い^1）．今回，われわれは盲腸窩ヘルニアの1例を経験したので文献的考察を加え報告する．

参考文献

1）北尾俊典，山口晃弘，磯谷正敏，他：盲腸窩ヘルニアの4例．日臨外会誌62：1207-1211，2001

2）遠藤辰一郎：現代外科学大系．34巻，中山書店，1971，pp397-438

3）山本明広，丸川忠憲，江口孝行：下回盲窩ヘルニアの1例．外科診療5：595-597，1993

4）野村芳樹，吉松和彦，渡辺　修，他：盲腸窩に嵌頓した内ヘルニアの1例．手術47：421-424，1993

5）久野壽也，野々村修，山森積雄，他：腹部CTで術前診断可能であった盲腸後窩ヘルニアの1例．岐阜病年報16：51-54，1995

6）伊藤浩一，岩井昭彦，武田佳秀，他：盲腸後窩ヘルニアの1例．臨外55：1457-1460，2000

7）正木裕児，多田耕輔，岡田敏正：術前診断しえた盲腸窩ヘルニアの1例．日腹救急医会誌21：877-879，2001

8）金子　猛，西平友彦，鷲田昌信，他：診断にCTが有用であった盲腸後窩ヘルニアの1例．日臨外会誌64：2217-2220，2003

9）日高敦弘，平田貴文，田中裕穂，他：盲腸周囲ヘルニアの1例．日臨外会誌65：988-991，2004