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臨床経験
一般外科外来で遭遇する皮膚外傷に対する針・糸を用いた縫合処置
著者: 岡崎誠1
所属機関: 1市立伊丹病院外科
ページ範囲:P.1287 - P.1289
文献購入ページに移動はじめに
通常,一般外科外来で遭遇する皮膚外傷の処置について,従来,施行していた方法が適切ではなかったことが最近になって指摘されている.特に,傷を消毒して毎日ガーゼ交換を行う方法はむしろ生体がみずから治癒するのを妨げ,患者にも疼痛を与えているだけでメリットはまったくない.すでにこの点に関しては論文1)や書籍2)で発表され,また最近では新聞やテレビなどのマスコミにもしばしば登場するようになった3).
本稿ではこの点には触れず,傷に対して針と糸を用いた縫合処置についての見解を最近の経験をもとに述べる.
通常,一般外科外来で遭遇する皮膚外傷の処置について,従来,施行していた方法が適切ではなかったことが最近になって指摘されている.特に,傷を消毒して毎日ガーゼ交換を行う方法はむしろ生体がみずから治癒するのを妨げ,患者にも疼痛を与えているだけでメリットはまったくない.すでにこの点に関しては論文1)や書籍2)で発表され,また最近では新聞やテレビなどのマスコミにもしばしば登場するようになった3).
本稿ではこの点には触れず,傷に対して針と糸を用いた縫合処置についての見解を最近の経験をもとに述べる.
参考文献
1)岡崎 誠:新しい外傷治療―閉鎖療法.外科67:1189-1192,2005
2)夏井 睦:これからの創傷治療.医学書院,2003,pp1-99
3)浅野広明:傷口はじくじく状態で―ガーゼや消毒無用.新療法全国で拡大中.神戸新聞,地域総合版(2005年9月7日)
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