文献詳細
臨床研究
大腸癌待機手術症例における創感染の検討
著者: 境雄大1 佐藤浩一1 小栁雅是1 須藤泰裕1 木村由佳1 長谷川善枝1
所属機関: 1弘前市立病院外科
ページ範囲:P.115 - P.119
文献概要
大腸手術の特徴は,大腸が腸内細菌の多数通過する管腔臓器で,術式も数多く存在する点にある1).これらはほかの臓器の手術に比べて手術部位感染(surgical site infection:以下SSI)の頻度を上昇させる要因となる.SSIのうち2/3は切開部SSI(狭義の創感染)であり2),入院期間の延長や費用の増加,QOL(quality of life)の低下を引き起こす.
今回,われわれは当科における最近の大腸癌手術例を対象として創感染に影響を与える因子を分析した.
参考文献
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