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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻12号

2007年11月発行

文献概要

コーヒーブレイク

文書が文書を呼ぶ

著者: 板野聡1

所属機関: 1寺田病院外科

ページ範囲:P.1558 - P.1558

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 当院でも数年前からオーダリングシステムを採用し,検査や処方のオーダをコンピュータ入力で行っています.以前にも厚生労働省の肝入りで電子カルテ化の話もありはしましたが,一気にそこまで踏み切れなかったのが本音です.電子化に対する補助金目当てで導入したものの,結局それが裏目に出て経営破綻に陥った自治体病院もあるやに聞くと,これでよかったかと思ってもいます.

 ところで,オーダリングシステムを導入すれば処方箋や検査の依頼書などの紙類は要らなくなると思っていましたが,これはまったく当てが外れました.完全な電子カルテ化を行っていないからでもあるのでしょうが,カルテに貼るシールが山と出てきて,それから生ずる紙くずも膨大で,シールやインクの経費だけでも年間数百万円に及んでいます.これでは,こうしたシステムを支える資材屋さんに投資しているように思えて,なにか腑に落ちないものを感じることとなっています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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