文献詳細
文献概要
米国での移植外科の現場から・2
脳死肝移植の実際
著者: 十川博1
所属機関: 1マンハッタン マウントサイナイ医科大学・移植外科
ページ範囲:P.1559 - P.1562
文献購入ページに移動はじめに
米国では,臓器移植と言えば脳死後の移植(腎移植を除く)がメインである.生体肝移植は,われわれマウントサイナイ医科大学で肝ドナーが死亡した2001年以降,かなり慎重になってしまった.また,心停止後のドナー(donor after cardiac death:DCD)を使うこともかなり日常的になってきている.
米国では昨年,生体肝移植は287例,脳死肝移植は6,362例行われており,脳死肝移植の数は年々微増しているにもかかわらず生体肝移植の数は2001年の501例を最高に減少し,現在のレベルを維持している.米国での生体肝移植についてはのちに回を改めて述べることとし,今回は脳死肝移植について報告させていただく.
米国では,臓器移植と言えば脳死後の移植(腎移植を除く)がメインである.生体肝移植は,われわれマウントサイナイ医科大学で肝ドナーが死亡した2001年以降,かなり慎重になってしまった.また,心停止後のドナー(donor after cardiac death:DCD)を使うこともかなり日常的になってきている.
米国では昨年,生体肝移植は287例,脳死肝移植は6,362例行われており,脳死肝移植の数は年々微増しているにもかかわらず生体肝移植の数は2001年の501例を最高に減少し,現在のレベルを維持している.米国での生体肝移植についてはのちに回を改めて述べることとし,今回は脳死肝移植について報告させていただく.
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