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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻12号

2007年11月発行

文献概要

臨床報告・1

黄疸の消退と肝内胆管腫瘍栓を伴った末梢小型肝細胞癌の1切除例

著者: 長沼志興1 千々岩一男1 近藤千博1 大内田次郎1 永野元章1 長池幸樹1

所属機関: 1宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科

ページ範囲:P.1615 - P.1619

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はじめに

 肝細胞癌(以下,HCC)は,しばしば門脈や肝静脈に浸潤して血管内腫瘍塞栓を形成するが,胆管内に浸潤・発育することは稀である1).HCCが胆管内に発育すると,腫瘍そのものや出血による凝血塊などで胆管を閉塞し,黄疸を併発することがある.これらの胆管内病変の診断には超音波検査(以下,US),CT,および内視鏡的逆行性胆道造影(以下,ERC)による直接造影や胆管内超音波検査(以下,IDUS)などが有用である.

 今回,肝前区域末梢に存在する比較的小さいHCC(1.4cm)を有し一過性の黄疸を示した患者で,術前のERC,IDUSによって腫瘍塞栓が右肝管根部まで長く伸びているのが観察できた切除症例を報告する.

参考文献

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7)土屋泰夫,佐野佳彦,中村利夫,他:胆管内発育型肝細胞癌の一例.日消外会誌 32:2258-2262,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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