臨床外科62巻12号

2007年11月発行

臨床報告・1

一期的に腹腔鏡補助下に切除した横行結腸癌・胃癌重複の1例

著者： 中島真也¹ 大谷和広¹ 南史朗¹ 日高秀樹¹ 佛坂正幸¹ 千々岩一男¹

所属機関： ¹宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科

ページ範囲：P.1621 - P.1625

はじめに

　近年は腹腔鏡下手術が普及し，腹腔鏡補助下幽門側胃切除術や腹腔鏡補助下大腸切除術を行う施設が増加してきている^1）．今回，われわれは腹腔鏡補助下に一期的に切除し得た横行結腸癌と胃癌の同時性重複癌症例を経験したので報告する．

参考文献

1）日本内視鏡外科学会：内視鏡外科手術に関するアンケート調査―第8回集計結果報告．日鏡外会誌 11：528-571，2006

2）佐々木　淳，古澤元之助，友田博次，他：早期胃癌における重複癌の検討．日消外会誌 27：1747-1752，1994

3）Kitano S, Iso Y, Moriyama M, et al：Laparoscopy-assisted BillrothⅠ gastrectomy. Surg Laparosc Endosc 4：146-148, 1994

4）Konishi F, Okada M, Nagai H, et al：Laparoscopic-assisted colectomy with lymph node dissection for invasive carcinoma of the colon. Surg Today 26：882-889, 1996

5）大村泰之，横山伸二，棚田　稔，他：超高齢者（90歳男性）の早期胃癌と下行結腸癌の重複癌に対する腹腔鏡下同時切除の1例．外科 63：875-878，2001

6）須田直史，宮島伸宜，山川達郎：D2，D3リンパ節郭清を伴う腹腔鏡下胃幽門側胃切除術及び低位前方切除術を施行した早期胃癌，進行S状結腸癌・重複癌の1症例．手術 2：223-227，2004