文献詳細
カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・14
縦隔腫瘍
著者: 田中司玄文1 佐野孝昭2 八巻英1 斉藤加奈1 桑野博行1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学 2群馬大学大学院医学系研究科応用腫瘍病理学
ページ範囲:P.158 - P.164
文献概要
縦隔は胸壁と両胸腔に囲まれ,心大血管,気管,横隔神経,迷走神経などが密集している.マクロ所見が得られるのは開胸や胸腔鏡,縦隔鏡などの機会に限られる.最近は内視鏡下手術の普及によって,手術開始時にまず胸腔鏡で観察することが多い.
本稿では,縦隔病変,特に縦隔腫瘍について,術前の画像診断と術中の胸腔鏡所見から得られる情報と切除標本の実際との比較について概説した.
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