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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻2号

2007年02月発行

文献概要

特集 外科領域におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策

膵臓外科におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策

著者: 山崎将人1 安田秀喜1 幸田圭史1 手塚徹1 小杉千弘1 杉本真樹1 済陽義久1 大瀧怜子1 仲秀司1

所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター外科

ページ範囲:P.201 - P.206

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要旨:社会的変化のなかで,医師が最適と考える治療を推薦する時代から患者がインフォームド・コンセント(以下,IC)ののちに治療法を選択する(自己決定権)時代になった.質の高いICと医療安全対策は必要不可欠であるが,問題点も多い.膵臓外科におけるICの注意点としては,術前質的診断に迷う症例が存在すること,術後に致命的合併症があること,予後が不良であることが挙げられ,注意を払う必要がある.一方,医療安全対策を順調に進めるためにはスタッフ間での協力や意識の共感,一致した思いが重要である.多くの対策がとられているが,その実効性に対する検証も必要であろう.

参考文献

1)古川俊治:医療安全対策は実効をあげたか.外科 67:308-312,2005
2)山口武人,石原 武,小林照宗,他:経皮的膵生検法の適応と成績.胆と膵 24:445-450,2003
3)日本膵臓学会膵癌診療ガイドライン作成小委員会:科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版.金原出版,2006
4)福嶋敬宜:膵臓―迅速診断の生診率は5割か!? 消画像 5:269-276,2003
5)Imamura M, Doi R, Imaizumi T, et al:A randomized multicenter trial comparing resection and radiochemotheraphy for respectable locally invasive pancreatic cancer. Surgery 136:1003-1011, 2004
6)日本膵臓学会:日本膵臓学会膵癌登録20年間の総括.膵臓 18:97-169,2003
7)前田正一,赤林 朗:インフォームド・コンセントの基本的な考え方.外科 68:497-501,2006
8)桑原博道,加藤済仁:法的重要性からみた癌告知とインフォームド・コンセント.臨外 60:1093-1097,2005
9)Watanabe M, Usui S, Kajiwara H, et al:Current pancreatogastrointestinal anastomotic methods:results of a Japanese survey of 3109 patients. J Hepatobiliary Pancreat Surg 11:25-33, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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