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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻2号

2007年02月発行

文献概要

特集 外科領域におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策

呼吸器外科におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策

著者: 佐治久1 加藤治文1

所属機関: 1東京医科大学病院呼吸器甲状腺外科

ページ範囲:P.213 - P.218

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要旨:呼吸器外科領域で最も代表的な疾患は原発性肺癌であり,その罹患率は過去20年にわたり増加の一途をたどっている.根治的治療である外科手術に関しては,現在わが国では年間30,000件以上が行われていると推測される.そのつど,患者とわれわれ呼吸器外科医は多大なるリスクに直面しており,その有効なリスクマネジメントの確立はわれわれ外科医のコミュニティーだけの問題ではなく,社会的にも喫緊の課題であると言える.本稿では,最も重要な対策の1つである術前インフォームド・コンセントの詳細と,さらに医療事故予防と予測の観点から,当教室で実際に行われている術前,術中,術後の患者安全管理を紹介しつつ述べる.

参考文献

1)加藤治文:外科医を取りまく諸問題―外科領域におけるセーフティー・マネジメントはどう図られるべきか.日外会誌 103:314-317,2002
2)古瀬 彰,長瀬真幸:外科領域の安全管理.日外会誌 104:20-22,2003
3)古瀬 彰:外科領域の安全管理.外科 67:249-255,2005
4)日本肺癌学会(編):EBMの手法による肺癌診療ガイドライン2005年版.金原出版,2005,pp87-89
5)奥仲哲弥,林 和,加藤治文:呼吸器外科とリスクマネジメント.松野正紀,押田茂実,根岸七雄(編);外科病棟・手術室のリスクマネジメント.中外医学社,2004,pp98-109

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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