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臨床経験
MDCTによる非閉塞性腸間膜梗塞症(NOMI)の早期診断
著者: 光吉明1 小濵和貴1 竹山治1 新藏信彦1 財間正純2
所属機関: 1三菱京都病院外科 2滋賀県立成人病センター外科
ページ範囲:P.283 - P.288
文献購入ページに移動非閉塞性腸間膜梗塞症(non-occlusive mesenteric ischemia:以下,NOMI)では治療開始のわずかな遅れが致命的な結果となる.早期診断と早期治療がきわめて重要であるがその初期症状は不明瞭で特徴的なものはなく,診断がついた頃にはしばしば非可逆的な病状へ進展していることが多い1~3).NOMIを疑った時点で腹部造影multidetector-row CT(以下,MDCT)を施行し,主幹動脈の3次元画像およびその異常所見を得ることにより早期の確定診断,治療の開始が可能となり,良好な治療成績を収めつつあるので報告する.
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