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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻3号

2007年03月発行

特集 術後呼吸器合併症―予防と対策の最新知識

肺血栓塞栓症

著者: 大久保憲一1 和田洋巳1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科呼吸器外科

ページ範囲:P.361 - P.365

文献概要

要旨:手術に関連した肺血栓塞栓症の多くは,術後安静時に下肢の深部静脈血栓症に伴って形成された血栓が遊離することによって発症する.わが国の合併症発生率は5%以下で,欧米の1/10~1/20であるが,近年は増加傾向にあるとされる.周術期肺血栓塞栓症予防としては早期離床,弾性ストッキング,間欠的空気圧迫法,抗凝固療法などが推奨されており,リスクに応じた予防と対策が求められる.

参考文献

1)Ziomek S, Read RC, Tobler HG, et al:Thromboemolism in patients undergoing thoracotomy. Ann Thorac Surg 56:233-237, 1993
2)森川洋匡,大久保憲一,早津栄一,他:自然気胸術後に肺血栓塞栓症を合併した1例.日呼外会誌 19:701-704,2005
3)肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン作成委員会:肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン―ダイジェスト版.第2版.メディカルフロント インターナショナル リミテッド,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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