文献詳細
臨床報告・1
術前診断が困難であった表層拡大型早期胃癌の1例
著者: 丸森健司1 福田禎治1 只野惣介1 今村史人1 間瀬憲多朗1
所属機関: 1株式会社日立製作所水戸総合病院外科
ページ範囲:P.411 - P.414
文献概要
表層拡大型癌の概念はStout1)の提唱に始まり,安井ら2)が側方浸潤主体とする癌として長径×短径が25cm2以上の早期癌と定義した.以来,わが国では,この定義に準じて長径5cm以上の病変を表層拡大型と扱っている.もともと表層拡大型の概念はあくまで腫瘍径のみに着眼したものであり,腫瘍の本質を捉えた独立した概念ではない.しかし,正確な術前診断をするうえで通常の早期胃癌とは別個に扱うべき対象疾患として重要と考えられている3).
参考文献
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