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特集 癌診療ガイドラインの功罪
胃癌・大腸癌治療ガイドライン化学療法領域の評価と問題点
著者: 大津敦1
所属機関: 1国立がんセンター東病院消化器内科
ページ範囲:P.507 - P.512
文献購入ページに移動要旨:わが国での消化器癌化学療法において各臓器の治療ガイドラインが果たした役割は大きく,かつて根拠のない化学療法が蔓延していた時代から明らかな改善がみられている.胃癌・大腸癌治療ガイドラインにおける化学療法領域の記述は現時点の国内の化学療法の環境を考えれば妥当であり,高く評価すべき内容と考えられる.一方で化学療法領域に関するガイドライン作成・施行上の問題として,海外データの受け入れ,ガイドライン更新時期,ガイドライン治療施行側の問題なども存在している.多数の有効新薬導入などで世界的に臨床試験の枠組みも大きく変貌する環境のなかで,今後は作成側・施行側それぞれのさらなるレベルアップが求められる.
参考文献
1)日本胃癌学会(編):胃癌治療ガイドライン.医師用,2004年4月改訂版.金原出版,2004
2)大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドライン.医師用,2005年版.金原出版,2005
3)http://www.nccn.org
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