icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻4号

2007年04月発行

文献概要

書評

山雄 健次,須山 正文,真口 宏介(編)「画像所見のよみ方と鑑別診断 胆・膵」

著者: 竜崇正1

所属機関: 1千葉県がんセンター

ページ範囲:P.505 - P.505

文献購入ページに移動
 診断を体系づけるのが非常に困難な胆・膵疾患診断に待望の書が出版された.現在最も油ののっている消化器内科医である山雄健次,須山正文,真口宏介三氏の編集によるものである.三氏とも切れ味鋭い論理的な診断を展開している臨床医である.ただ多くの検査を投入して診断を進めるのではなく,必要最小限の診断法を組み合わせていつも患者の身になって親切丁寧に診断を進めていく臨床医である.各種診断法から得られた画像はどのような病理所見によって描かれたのかを常に検証している「画像診断プロ」とも言える存在である.本書はそのような「画像診断プロ」が熱く議論を戦わす場である「日本消化器画像診断研究会」で発表された貴重な症例が満載されている.疾患ごとに診断のポイントを整理してまとめてあるので,読者にとっては非常に参考になると思われる.

 病理所見との徹底的対比の中から得られた診断体系を呈示しているので,病変の形と性状から画像の特徴を整理し,それを根拠に選択すべき検査法を呈示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?