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特集 外来がん化学療法と外科
医療経済からみた外来化学療法
著者: 長尾二郎1 炭山嘉伸1
所属機関: 1東邦大学医学部外科学第3講座
ページ範囲:P.627 - P.630
文献購入ページに移動要旨:近年,わが国の医療を取り巻く環境は政策的な医療費抑制の流れを避けて通ることはできない状況にある.各医療機関においてはDPCによる入院医療の包括化などの医療保険改革を視野においた在院日数の短縮化による入院治療費の削減対策に迫られている.その一方で,年間総死亡の約31%は悪性新生物であり,年々,増加傾向を示している.今後,がん化学療法の適応となる患者は増加の一途が見込まれる.本稿では,最近の医療経済の観点から外来がん化学療法の現状と問題点について概観する.
参考文献
1)浦本秀隆,樺島美佐子,山崎加代子,他:外来化学療法に患者は何を望むか.癌と化療 33:1681-1683,2006
2)加藤俊介,吉岡孝志,石岡千加史:わが国における外来化学療法.医薬ジャーナル 42:2095-2099,2006
3)浦本秀隆,岩重淳司,鏡 誠治,他:外来化学療法の経済効果.産業医大誌 28:209-215,2006
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