icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻5号

2007年05月発行

外科医局の午後・31

私が医者になった理由(わけ)

著者: 岡崎誠1

所属機関: 1市立伊丹病院外科

ページ範囲:P.625 - P.625

文献概要

 人生50年を超え,とうに折り返し地点を過ぎた.ふと自分の人生を振り返ってみて,自分はなぜ医者になったのだろうかと考えてみた.また今度生まれ変わっても,医者を志すだろうか.医者という職業を選択していなかったら私の人生は大きく変わっていただろうと思われる.

 私が医学部受験を決めたのは高校3年の夏休みであった.私の家は親が医者でもなく,それまではまったくその気はなかった.ただ母親の親戚に長年続いた医者の家系があり,そのうちの1人から「今,親戚で医者になれそうなのは君くらいだから,ぜひ医学部を受験したら」と勧められた.親からの勧めもあり,その気にさせられて医学部受験に変更した.あれがなかったら今はまったく違う人生を歩んでいたと思うと,人生とはいかに簡単に変わるものかとつくづく思う.18歳で医者を志し,幾多の紆余曲折を経て26歳で晴れて医者になった.なぜ外科を選択したかは別稿にゆずるとして,今から考えると「なぜ医者になったか」と問われると,進路を決めた時の一瞬の気持ちとしか言いようがない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら