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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻5号

2007年05月発行

文献概要

コーヒーブレイク

時の流れと神様

著者: 板野聡1

所属機関: 1寺田病院外科

ページ範囲:P.686 - P.686

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 数か月前,通常の手順で無事に終了したはずの患者さんで,数日後に再手術を行う事態が発生しました.なんとか再手術は成功してことなきを得ましたが,栄養状態の悪化から腹壁創部に感染が起こり,しばらくの間,傷の処置に努めることとなりました.医学的には起こり得ることと自分を慰めてはみても,毎朝夕の回診に加え,ご本人やご家族への説明にかなりのストレスを感じる日々が続くこととなりました.

 そんな必死な日々が一段落し,あれこれと考える余裕が出てきた頃になって,「私が処置し,神が治し賜う」という,パレ先生のあの有名な言葉が頭に浮かんできました.そして,「確かに,毎日私が傷の処置をして,そのたびに早く治ってくれと祈っているよな」と納得したとき,ずいぶん前に先輩から教えられた言葉が思い出されました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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