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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻6号

2007年06月発行

文献概要

特集 肝胆膵術後合併症―その予防のために

肝切離法の工夫

著者: 片桐聡1 有泉俊一1 小寺由人1 山本雅一1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科

ページ範囲:P.783 - P.788

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要旨:合併症のない肝切除術を行うために今までいくつかの工夫を重ねてきた.その工夫は肝実質切離の工夫のみでなく,肝切離に至るまでの処置も重要である.具体的には開腹法や肝実質切離に先行した脈管処理,出血コントロール法,静脈処理,肝臓の把持などの技術面での工夫と,肝切除に用いる器材の開発に分けることができる.単一の工夫のみではなく,今まで肝臓外科にかかわった諸先輩方の工夫の積み重ねが現在の安全な肝切除に直結している.

参考文献

1)片桐 聡:肝亜区域切除.高崎 健,山本雅一(編);消化器外科手術.へるす出版,2005,pp141-149
2)Tsugita M, Takasaki K, Ohtsubo T, et al:Right side hepatic resection under right thoracoabdomominal incision with special reference to a highly anatomical systematized method. Int Surg 80:242-246, 1995
3)有泉俊一:ケント式リトラクターを用いた開創の工夫.高崎 健,山本雅一(編);消化器外科手術.へるす出版,2005,pp126-130
4)山本雅一,大坪毅人,高崎 健:肝後区域切除.消外 25:1085-1092,2002
5)高崎 健,小林誠一郎,田中精一,他:グリソン鞘処理による新しい系統的肝切除.手術 40:7-14,1986
6)Takasaki K:Glissonean pedicle transection method for hepatic resection:a new concept of liver segmentation. J Hepatobiliary Pancreatic Surg 5:286-291, 1998
7)Otsubo T, Takasaki K, Yamamoto M, et al:Bleeding during hepatectomy can be reduced by clamping the inferior vena cava below the liver. Surgery 135:458-464, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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