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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻6号

2007年06月発行

外科の常識・非常識―人に聞けない素朴な疑問・42

開胸手術は後側方切開が標準か

著者: 岩田尚1 白橋幸洋1 松本真介1 松井雅史1 竹村博文1

所属機関: 1岐阜大学大学院医学系研究科高度先進外科学分野

ページ範囲:P.822 - P.824

文献概要

はじめに

 胸腔内への手術アプローチにおいては,開胸術の方法は胸腔内で施行すべき手術によって選択されてきた.しかしながら,後側方切開開胸は標準開胸のように先輩方から伝授されてきたような感を持つ.近年は胸腔鏡などの内視鏡の発達とともに多岐にわたるアプローチが発達してきており,本稿では従来の後側方切開の現在における位置づけを考察する.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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