文献詳細
文献概要
臨床報告・1
肺癌術後遅発性肺瘻に対してPTCDチューブによるドレナージとフィブリン糊の使用にて軽快した1例
著者: 齋藤学1 高砂敬一郎1 吉田和夫2
所属機関: 1伊那中央病院呼吸器外科 2信州大学医学部呼吸器外科
ページ範囲:P.841 - P.844
文献購入ページに移動肺切除後の遅発性肺瘻はときに遭遇する合併症の1つである.肺瘻が長期化すると,膿胸に移行することがあるため,すみやかなドレナージが必要である1).
しかしながら,術後の癒着などのためドレナージ部位が制限されたり,挿入が困難な場合がある.今回,肺区域切除後,半年が経過して遅発性肺瘻をきたした症例に対し,Percutaneous Transhepatic Cholangiodrainage Set(以下,PTCD)を用いてドレナージ後,フィブリノゲン加第XIII因子(以下,フィブリン糊)を注入し軽快した症例を経験したので報告する.
参考文献
掲載誌情報