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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻7号

2007年07月発行

文献概要

特集 乳癌の治療戦略―エビデンスとガイドラインの使い方

補助化学療法

著者: 多田寛1 石田孝宣2 大内憲明2

所属機関: 1宮城県立がんセンター乳腺科 2東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座腫瘍外科学分野

ページ範囲:P.887 - P.891

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要旨:エビデンスに基づいた医療を実践するに際し,その時点での最良の医療を効率的かつ効果的に提供することを支援する目的で診療ガイドラインの存在は重要である.乳癌の術後化学療法においてもSt. Gallenコンセンサスや日本乳癌学会編「乳癌診療ガイドライン 薬物療法」,NCCNの乳癌ガイドラインなどの診療ガイドラインが多く活用されている.実際の医療現場では,これらのガイドラインを十分に理解したうえで,それぞれの治療法のベネフィットとハーム,患者個々のライフスタイルや希望を考慮した治療方針の選択が望まれる.

参考文献

1)高塚雄一:日本乳癌学会編「乳癌診療ガイドライン」の検証.日本乳癌学会会報 11:2-3,2006
2)Goldhirsch A, Glick JH, Gelber RD, et al:Meeting highlights:international expert consensus on the primary therapy of early breast cancer 2005. Ann Oncl 16:1569-1583, 2005
3)日本乳癌学会(編):科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン[1]薬物療法.金原出版,2004
4)Olivotto IA, Bajdik CD, Ravdin PM, et al:Population-based validation of the prognostic model ADJUVANT!for early breast cancer. J Clin Oncol 23:2716-2725, 2005
5)Kaklamani V:A genetic signature can predict prognosis and response to therapy in breast cancer:Oncotype DX. Expert Rev Mol Diagn 6:803-809, 2006
6)Sotiriou C, Neo SY, McShane LM, et al:Breast cancer classification and prognosis based on gene expression profiles from a population-based study. Nature 100:10393-10398, 2002
7)日本乳癌学会(編):乳がん診療ガイドラインの解説―乳がんについて知りたい人のために.2006年版.金原出版,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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