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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻8号

2007年08月発行

特集 Surgical Site Infection(SSI)対策

SSI対策におけるICTの役割:医師の立場から

著者: 竹山宜典1

所属機関: 1近畿大学医学部外科(肝胆膵部門)

ページ範囲:P.1053 - P.1059

文献概要

要旨:SSI(surgical site infection)対策の主役は主治医である外科医であるが,旧来の方法を踏襲することに固執する外科医の意識変革は最も困難である.ICT(infection control team)活動の特色と利点は,組織横断的に病院内の多職種が参加する点である.SSI対策においても,この点を最大限に活用し,看護師や検査技師などの多職種からの働きかけにより,主治医の積極的参加を促すことが重要である.ICTメンバーとしての医師の役割は,これらの活動を計画し,時には潤滑油として両者の調整役として機能することである.このような活動を通じて,感染対策は危機管理であるという意識を主治医に植え付けることがSSI対策を推進する原動力となるであろう.

参考文献

1)Emori TG, Gaynes RP:An overview of nosocomial infections, including the role of the microbiology laboratory. Clin Microbial Rev 6:428-442, 1993
2)小林寛伊:病院感染制御と病院内組織化.臨と微生物 30:435-439,2003
3)Ayliffe GA, Buckles A, Casewell, MW, et al:Revised guidelines for control of MRSA:applying appropriately-based recommendations. J Hosp Infect 43:315-316, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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