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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻8号

2007年08月発行

文献概要

コーヒーブレイク

ラパ胆の教訓

著者: 板野聡1

所属機関: 1寺田病院外科

ページ範囲:P.1066 - P.1066

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 「ラパ胆」と言えば腹腔鏡下胆囊摘出術のことですが,1987年に世界ではじめて行われ,わが国では1990年に第1例が行われて以来,今や胆囊手術の標準術式となっています.

 この術式の出現は,有名なガリレオにまつわる科学史上の逸話を紐解くまでもなく,こうした時代の曲がり角とでも言える節目に起こり得る出来事を私にリアルタイムに経験させることになりました.それは有り体に言えば,過去の権威と新しいものとの確執,あるいは時代が変わる時に生じる軋みとでもいうものでした.しかし,年を取ってはじめてわかるということではありますが,どうやらそれは至し方のないことのようにも感じられます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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