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文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻8号

2007年08月発行

文献概要

臨床報告・1

腹部鈍的外傷による遅発性小腸狭窄の1例

著者: 中本健太郎1 須浪毅1 雪本清隆1 澤田隆吾1 鬼頭秀樹1 阪本一次1

所属機関: 1和泉市立病院外科

ページ範囲:P.1111 - P.1115

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はじめに

 腹部鈍的外傷による小腸損傷は,破裂・断裂といった急性症状を呈することが多いが,稀に遅発性の狭窄を生じることがある1)

 われわれは,受傷から約40日後に小腸の瘢痕狭窄による腸閉塞をきたし,さらに小腸穿孔,腹腔内膿瘍を形成した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

参考文献

1)下沖 収,馬場祐康,高橋正浩,他:鈍的腹部外傷による遅発性小腸狭窄の1例.日臨外会誌 67:80-84,2006
2)加藤岳人,七野滋彦,佐藤太一郎:鈍的腹部外傷による小腸狭窄の2例.日消外会誌 16:735-739,1983
3)高橋 収,高橋 透,岩井和浩,他:鈍的腹部外傷に合併した遅発性小腸狭窄の1例.日腹部救急医会誌 21:867-871,2001
4)新居利英,稲葉 聡,矢吹英彦,他:腹部鈍的外傷による遅発性小腸狭窄の2例.日臨外会誌 64:897-901,2003
5)Bryner UM, Longerbeam JK, Reeves CD:Posttraumatic ischemic stenosis of the small bowel. Arch Surg 115:1039-1041, 1980
6)宮川国久,加地辰美,若林雅人,他:腹部鈍的外傷による腸管損傷のCT.日本医放会誌 52:1653-1660,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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