icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科62巻9号

2007年09月発行

ひとやすみ・24

実力と職場環境

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.1171 - P.1171

文献概要

 一般に外科医は自信家であり,患者さんが集まってくるのは自分が有能であるからだと思っている人が多い.確かに自信を持つことは大切であり,手術という修羅場をくぐり抜けるためには強靭なる精神が必要である.しかし,在職する病院の環境があるからこそ実力以上の能力を発揮できるということも自覚する必要がある.

 今から20数年前,医局の人事で某私立病院に勤めていたことがある.病院は整形外科を主体とし,リハビリテーションの患者さんが大多数を占めていた.また,消化器内科の医師が不在なこともあり,手術件数は少なく暇であった.そこで,みずから内視鏡検査や超音波検査を積極的に行った.検査によって胃癌や胆石などが見つかると,手術を勧めた.多くの患者さんは手術に同意してくれた.そしてみずから麻酔をかけ,看護師さんを相手に手術を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら