文献詳細
臨床報告・2
Press-through packageの誤飲後,長期経過して発症した十二指腸穿通の1例
著者: 後藤直大12 森光樹2 金光聖哲12 裏川公章2 黒田嘉和1
所属機関: 1神戸大学医学部消化器外科 2佐用共立病院外科
ページ範囲:P.1291 - P.1293
文献概要
1960年代から薬剤の包装にpress-through package(以下,PTP)が使用されるようになり,その耐久性や簡便さから広く用いられている1).その一方で,PTPの普及に伴い,その誤飲による消化管異物症や穿孔例の報告も増加している2).
今回,われわれはPTPの誤飲後,約1か月経過してから症状が出現した十二指腸穿通例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
参考文献
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