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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻1号

2008年01月発行

文献概要

外科医局の午後・40

鈍感力

著者: 岡崎誠1

所属機関: 1市立伊丹病院外科

ページ範囲:P.64 - P.64

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 昨年は猛暑であった.その猛暑の時期に,その道のトップの2人が日本中の批判を浴びることとなった.ひとりは大相撲界における最高峰の横綱,朝青龍と政界のトップ,すなわち日本国内閣総理大臣である安倍元首相である.

 朝青龍は優勝した場所後に疲労骨折との理由で地方巡業の休場届けを提出し,祖国に帰ってサッカーに興じていたことがばれた.そのまま帰国して「すみません」と謝って治療に専念していれば,これほど騒ぎは広がらなかったであろうが,「うつ病手前」や「精神障害」などと診断されて自宅に引きこもり,挙句は治療のためにまたモンゴルに帰国してしまった.一方,安倍首相は参議院選挙で大敗したのち,すぐ辞任せずに続投宣言し,国会で所信表明演説をしたのに,各党の代表質問直前に「私が身を引くことによって局面を打開する」として突然に辞任してしまった.その後,入院し,あとで辞任の理由は「体調の悪化」と訂正された.病名は機能的胃腸障害であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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